タイトル：
自動車教習所（第二幕）

場所設定：
スイートの事務所が経営している自動車教習所

配役：
スイート
芸人として成功を夢見る女の子。まだ幼い感じが残る。
向海
スイートの担当マネージャ。真面目な性格で、スイートを一番理解している人。

場面転換：（第二幕）
１．暗転からスタート
２．スイートと向海は舞台へ出ていて、運転席に座っている
３．暗転から明転へ
４．第二幕終了まで、明転

(第二幕 開演)

向海　　：安全確認をして、発進の合図を出してから、車を信号機まで進めてね。

(スイートが教習車から降りる)
向海　　：何処にいくの？
スイート：(横断歩道の前で)右よし、左よし。車が来てないことを確認してから、横断歩道を渡りましょう！
向海　　：ちょｗ。誰が横断歩道の前で安全確認をしろって言ったの？　車を発進させる時に、周りの安全確認をしろって言ってるの。もっと真面目にやってよ。
スイート：了解です、向海教官殿！　今から真面目にします！
向海　　：今まで何だったんだ？

(信号待ちで止まる。対向車とじゃんけんを始める)
スイート：じゃんけんホイ！　あっち向いてホイ！　あ！　くやしー。負けちゃったｗ。よーし！　もう一回。
向海　　：何やってるの？
スイート：見ればわかるでしょ？　お相撲とってるように見えるの？　向海さんって、洞察力が足りないんじゃないですか。
向海　　：教習中に何やってるんだって聞いてるの！　あの人スイートの知り合い？
スイート：うんん。全然知らない人。信号待ちで、なんか目と目が合っちゃったんだ。向こうもやる気満々って感じでさ！　ノリノリであっち向いてホイ始めちゃったの。
向海　　：そおゆうのは教習終わってから、やってね。

(信号が変わって発進する)
向海　　：じゃ、指定速度のコース走るから、外周をぐるっと直進してね。

(向海が教習手帳を確認している。前に車が詰まっていいて、向海、スイートもブレーキを踏まなかったので、前の車に衝突する)
向海　　：えーっと、次の教習生は誰だったかな・・・。
スイート：(前の車に衝突する)ドカーン！
向海　　：ぶｗ。ちょｗ。ちょっとｗ。何やってるの？　なんでブレーキ踏まんかったの？
スイート：あたしの背後霊のおばあちゃんが、ブレーキを踏むのを節約しろって言ってる。
向海　　：また前回のお化けネタ？　引っ張るねぇｗ。(教習手帳に書く)同じネタを使いまわしたから、-15点減点。
スイート：えｗ。車ぶつけた事の減点は無いんだ。

(教習時間が終わったので、車を発着場に戻す)
向海　　：お疲れ様。はい、教習手帳。
スイート：(疲れた顔で)今日はありがとうございました。それじゃ、失礼します・・・。
向海　　：あ、ちょっと待って。手帳に書き込む事があるから、教習手帳貸して。
スイート：いいですよ。(教習手帳を向海に渡す)はい。
向海　　：(教習手帳に書く)最後に笑顔が無かったから、-150点減点。

(暗転)