スイート藤原の新作ネタ

スイート藤原です。
オリジナルのネタ(動画、ショートコント、一人コント、ブログ、告知)をアップしていきます。

スイート藤原の体験談(ネタ合わせ)




これは僕が東京で芸人の勉強をしていた時のお話です。


当時、僕は主にピンで活動していましたが、ユニットを組んで漫才をしていた時期もありました。
僕がボケ担当(オカマ)、相方がツッコミ担当で。
当時はオカマの漫才が珍しかったのですね。
慎吾ママが流行る前の事ですから。


ネタを作って精力的にネタ見せに参加していましたが、ネタ合わせをする場所に困っていました。
舞台を意識してネタ合わせをしているので、大きな声を出せる場所がどうしても必要でしたが、なかなか見つかりません。
レンタルスタジオを借りる方法もありましたが、そこまでのお金は無かったのです。
僕の部屋でネタ合わせしていると、隣から「うるさーい、何処か向こうでやってくれ」とお怒りの声がwww


ネタ合わせ場所を見つけに色々な場所を探していると、池尻大橋駅を出て、首都高3号線の高架下に人気の無い良いネタ合わせ場を見つけました。
相方を呼んで仕事が終わった後、夜になってからネタ合わせしていました。


ネタ合わせ場に選んだ場所は人気が無かったのですが、時々人の行き来がありましたっけ。
通りすがりに、僕たちのネタ合わせを見て笑ってくれてた人もいましたので、相方に「よっしゃ、いけてるで。この調子で頑張ろう」と一人で盛り上がっていましたっけ。


ある時、一人のおじさんが僕たちのネタ合わせを見ていました。
長時間見てくれていたので、僕たちのネタを気に入ってくれたのかと思いきや、



おじさん:おにいちゃん達、許可取ってやってるの?
スイート:いいえ、ただのネタ合わせです。見世物ではありません。なんですか?
おじさん:この辺を巡回している警察の者なんだけど。



おじさんは身分証明書を見せてくれました。
ハッキリと覚えていませんが、「〇〇〇委員会」と書かれていました。



スイート:えっ?警察? お金なんか取ってないですよ。ただのネタ合わせですけど。
おじさん:じゃ、あれは何?



3~4m離れた首都高速の柱のとこに、ツナ缶の空いたのがありました。
おじさんはその空き缶を見て、見世物料を取ってるんだろうと思ったようです。



スイート:その空き缶、離れすぎですよ。お金貰うんなら僕たちの目の前とかに置かないとダメでしょ。それにここ、滅多に人通りませんよ。
おじさん;とにかく、許可の無い大道芸はダメだ。すぐに止めて、退去してくれ。



何を言ってもおじさんは聞いてくれませんでした。
仕方なく、そのネタ合わせ場を後にしました。


何日かして、そのネタ合わせ場が諦めきれなかったのでその場所に行ってネタ合わせを始めようとしていると、そのおじさんがやってきました。
待ち伏せされてたみたいでした。
その人って、目を付けられているというか、暇な人というか。
おじさんは、どうしても続けるなら、君たちを逮捕すると言ってましたっけ。
その場所は使えなくなりました。



ユニットを組んでいる皆さんは、ネタ合わせ場はどうしています?
なかなかいい場所って、ないもんですよね。

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