タイトル：
チューくれ

配役：
スイート
芸人として成功を夢見る女の子。まだ幼い感じが残る。
向海
スイートの担当マネージャ。真面目な性格で、スイートを一番理解している人。

場面転換：
終始明転

場所設定：
街中。ライブの帰り。

(開演)

スイート：ねね、今日のあたしのネタ、どうだった？
向海　　：中くれかな。
スイート：え、、、チューくれ！？　ちょっと、やだぁ、向海さんたらぁ。。。
向海　　：ん？　どおした？
スイート：いきなりチューくれだなんてさ、しかも街中で。向海さんって、大胆な人なんだ！
向海　　：評価して欲しいって言ってんじゃないの？
スイート：お付き合いもしてないのに、いきなりチューだなんてさ。Ｈもしてないのに、いきなり妊娠中絶みたいなもんじゃん。うぁ、どうしよう。いきなり未婚の母だわ！
向海　　：だからさぁ、評価・・・。人の話相変わらず聞いてないし。
スイート：向海さん、責任とってあたしと結婚してください。

(向海怒る)
向海　　：いい加減にしろよ。評価してほしいって言ってるから、今日のスイートの出来は、中くらいかなって言っただけだよ。
スイート：向海さんって、責任とれない人なんだ。あたし向海さんの赤ちゃん産みます。
向海　　：うるさい！　だいたいさ、スイートって舞台上でも注意力ってか何時もないよな、今だって・・・。

(スイート泣き出す)
スイート：そこまで言わなくていいじゃん。どうして向海さんって何時も意地悪なの。もっと愛情ほしいし・・・。
向海　　：あっ。ごめん、言い過ぎた。お願いだから泣かないで。通り過ぎの人みんな見てるしさ。
スイート：じゃ、責任取って、チューちょうだい。

(スイートが唇を向海に向ける。向海誤魔化す)
向海　　：チューい一秒、チュー、一生ってか。横断歩道は、信号をよく見て渡りましょう。
スイート：おまえは信号機かよ。

(暗転)