タイトル：
王様の耳はロバの耳

配役：
スイート
芸人として成功を夢見る女の子。まだ幼い感じが残る。
向海：
スイートの担当マネージャー。真面目な性格で、スイートを一番理解している人。

場面転換：
終始明転

場所設定：
スイートの所属している芸能プロダクション
内海は机に座って仕事をしている。
スイートは内海の横に立っている。

（開演）

スイート：あたしね、BKSで流行大賞取ることに決めたの。
内海　　：BKSって何？
スイート：爆買い、こぴっと、セクハラやじ。
内海　　：それ、誰が考えたの？
スイート：あたしが考えたことにしといてよ。
内海　　：しといてよってさ、完全なパクリじゃん。　それに流行大賞って、去年の１２月に結果出てるで。
スイート：じゃ、R-1グランプリ狙うんだ。
内海　　：それも終わってる。
スイート：んー。　キングオブコントか、M-1グランプリに向けて稽古しよっと。
内海　　：ぶっｗ。　ピンでどうやって出場するつもりなんだ？　不可能だよ。
スイート：あたしの辞書に不可能の５文字はないの。　なんとかなるわ。　「ぶっち」も付いてるしね。
内海　　：ならないってｗ。　それに不可能は３文字だろ。　残りの２文字はなんなの？
スイート：あたしのハート！　とりあえず、申し込んでみる。　出場に向けてネタ考えなきゃ。
内海　　：また人の話聞いてないしｗ。　申し込む時にうちの事務所の名前出さないでね。

(暗転)